魚と猫アレルギーの原因となる物質と症状

魚類アレルギーの主なアレルゲンは、魚の筋肉に存在するパルブアルブミンと呼ばれる蛋白質ですが、パルブアルブミンよりも皮や骨、腱などに多く存在するコラーゲンや蛋白質構造の崩壊により生じるゼラチン、鱈のみに含有するアルデヒドリン酸デヒドロゲナーゼ、カジキやマグロなどの特定魚種に含まれるトランスフェリンなどがアレルゲンとなる患者も多くいます。
症状としては、蕁麻疹やアトピー湿疹症状の悪化、目の充血、咳などに加えて、呼吸困難を伴うアナフィラキシーなどが発症します。
パルブアルブミンは、脊椎動物特有の水溶性筋形質のカルシウム結合性蛋白質であり、非常に耐熱性が高く安定している為にアレルゲンになりやすい要件を備えています。
コラーゲンは、世界的にはマイナーアレルゲンと考えられているが、日本国内の魚類アレルギー患者の約1/3がコラーゲンをアレルゲンとしています。
猫アレルギーの主要アレルゲンには、セクレトグロビンから構成されるFel d 1やアルブミンから構成されるFel d 2、シスタチンから構成されるFel d 3、リポカリンから構成されるFel d 4、免疫グロブリンの一種から構成されるFel d 5とFel d 6、猫の舌にあるフォン・エブネル腺から分泌されるリポカリンで構成されるFel d 7、ラセリンに似た物質から構成されるFel d 8などがあります。
約90%の猫アレルギー患者のアレルゲンとなっているFel d 1は、主に皮膚や舌下腺、涙腺、尿中、肛門嚢などからも分泌され、男性ホルモンの1種であるテストステロンに分泌量によってFel d 1の産生量大きく異なり、雄猫の方が雌猫よりFel d 1の産生量が多い事が実証されています。
又、猫アレルギーの検査は、皮膚の表面を針で軽く刺すプリックテストと少量の血液を採取して検査するRASTが主に行われています。